静岡市葵区長谷町 O様邸 新築現場-12 地盤調査とPhの調査
解体が終わって更地になったところで地盤調査。
更地と書いて思い出しました。いきなり横道に逸れる話ではありますが
みんな空き地の事を『更地』と呼んでいます。
それ、間違いではないです。不動産屋さんも売る時に「解体して更地にして売ります!」って言いますから
実は『更地』にはもう一つの意味、あるんです。
単に空き地の状態である事以外に
借地権や地役権などの私法上の権利が付いてない権利書、登記簿上でも『まっさら綺麗』な土地。
前の持ち主の抵当権付きで差し押さえ中とか、相続の決着がつかなくて紛争中とか
何らかのトラブルが継続中の場合は空き地でも、本来の『更地』ではない場合もあるのです。
話戻ります。この土地はお父さんの土地に子供さん夫婦が家を建てて、二世帯で住まいますが
名実ともに『更地♪』スタートです。
調査開始です。SS(スウェーデン式サウンディング)という調査方法で建物の角、四隅+中央の合計5カ所を測定します。
スクリューポイントの先端に付いた土で土質検査。
地盤の改良を行う場合、繰り抜いた地中に セメント系固化材を練って注入します。
土を巻き込みながら固める工法で、使用する固化材は「アルカリ性」
通常土は「中性」なので問題ないですが、まれに「酸性」の土があり
その時はアルカリの固化材を混ぜても「中性」になるだけで固化しないので効果が出ません。
それを事前にチェック!
測定結果ですか?
この土質ではホウレンソウ・トマト・シュンギクなどの栽培に適しています。
園芸用?
↓
簡易試験ではありますが、強い酸性ではなく中性に近いので施工的には問題ありません。
昔工場の跡地だったりすると稀に強力な洗浄剤などの酸が地中に含まれている場所もあるそうです。 蒔田