住宅の仕事に携わって・・・思うことー96 また大地震の速報が飛び込んできました
昨日の未明、台湾東部を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生し、日本人2人を含む200人以上がけがをしているニュース飛び込んできましたね。
犠牲者や行方不明者もこれから増えるかもしれないですが、被害が最小限に抑えられることを祈っております。
それにしてもこの画像、驚きです。これだけの大型ビルなら耐震については相当厳重に設計してあるはずなのに・・・
こちらのビルも余震が来たら次は完全に倒壊しそうで怖いです。
早く救助が完了すれば一安心なんですがっ@o@;/
鉄骨の柱やクレーン車で転倒防止を行っている映像を見て
ウチのカミさんは「あんな棒じゃ~倒壊防げる訳ないよね?」と嘆いてましたが・・・
いやいや、そんな事はない!・・・ かなり有効!と私は判断している。
例えば塀に使うブロックを1個持って砂場で縦に立たせた時を想像してみて下さい。
下が砂で緩いので、横から手で圧して倒れる寸前まで傾けます。
「ヤバい、倒れるぅぅ~~!」って辺りで割り橋やボールペン、木の枝でもいいので 支っかえ棒を3~4本斜めに差し込めば随分頑張ってくれます。
※棒の下は石など硬い物で支えての話ですけど。。。
再度地震が来たら無理かもしれませんが、救助するための時間稼ぎなら効力発揮すると思います。
ところで、
ビルが倒壊する時は、1階の柱が粉々になった事が原因なのか?
それともビルの構造は何も崩れてなく 基礎の下から根こそぎ浮き上がって倒れたのか?
それがとても気になります。
このビルは阪神大震災。1階の柱と壁が建物の自重に耐えきれなくて崩れています。
この場合は揺れた衝撃が下の階の柱と梁に走って崩れた耐震強度不足が原因です。
別のケースでは、大きなマンションで 1階の柱や梁は無傷ないのに、地盤が軟弱だった事が原因で
地中6m下の基礎ごと浮き上がって転倒。ビルの構造はそのままなのに転倒したケースもありました。
ビルだけでなく住宅もそうですが、建物1階の柱・壁・梁の強度はもちろんですが、基礎下の地盤もしっかり補強して初めて耐震強度が上がるのだと知ら締められました。 蒔田