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2009年04月05日

■豆知識ー105■ 200年住宅を建てる??

長期優良住宅普及促進法は、本日(平成21年6月4日)より施行されました。

実は、昨日の豆知識104で触れました「平成21年度の税制改正」の項目の中に
長期優良住宅における税額控除制度の創設も盛り込まれていたのは知っていましたが・・・・・

説明を書き始めたら 相当長い文章になりそうだったのと
睡魔に襲われていましたので・・・昨日は・・・やめましたm(_ _)m

「資料1」のように200年住宅の新築をした場合に、掛かり増し(工事費が高くなった分)
の10%相当額を所得税から控除できる事になります。(最大で100万円)

この「200年住宅」で、間違った解釈をしてほしくないのは・・・
今までの住宅は寿命が30年前後だったのに、200年住宅を建てれば7倍近い寿命が約束される!

と、いう意味では ありませんからね!!

家の建替えによる大量の廃棄物やCO2の排出が 地球環境に大きな影響を与えてしまうので
基礎や骨組みの耐久性、耐震性を高め長寿命化にし、屋根や外壁は劣化対策を施し
水まわり設備や内装のメンテや交換など 維持管理が容易にできる造りにして
これからの家族構成の変化にも対応しうる、自由度を兼ねそなえた設計にして・・・・・

要するに

欧米のように、小まめに手入れ、改装をして 子や孫、ひ孫世代にバトンタッチしてゆくことで
「資源を無駄に使わない」+「省エネ性の高い住宅」+「高齢化社会も家族で助け合う」

これが200年住宅の考え方です。

下記の●項目が、必要とされる性能や工夫となっておりますが・・・一般的な住宅価格の
約2割UPとなりますから、2000万円のお宅の場合で400万円くらいの追加が必要です。

余談ですが、今現在家の建替え理由で多いのは「古い」と「狭い」がダントツです!
この「狭い」を50年後、100年後・・・イヤ!!200年後の家族構成まで見据えたプランニングが可能でしょうか?

限られた予算で一般的な4LDKを建てたら15年後に
息子夫婦と孫達4人家族は狭くて一緒に住めなくなってしまった~~(><)では困ります!!

だからと言って、2世帯、3世代が同居できる大きな家を建てたとしても
子供達は皆、転勤族・・・娘も嫁いでしまい・・・
自分達夫婦は年老いてしまい、今後 誰が住むのか?住まないのか? 分からないままメンテナンスを繰り返す・・・

こんな結末になる事だってありますから・・・
実際に住まう家族の本質を見失ったまま、ただ「200年祭り」に踊らされてしまう事だけは避けましょう!

【200年住宅の基本性能】
●構造躯体の耐久性  劣化対策等級 等級3レベル
●住宅の耐震性 高耐震、免震など、住宅の耐震性向上に対する措置 耐震等級2レベル
●内装・設備の維持管理の容易性 専用配管・共用配管 等級3レベル
●変化に対応できる良質な居住空間
●超長期に利用される躯体において対応しておくべき性能
   ①省エネルギー 温熱環境等級4
   ②高齢者等配慮対策等級(共用部分):躯体部分において等級3
   ③街並みや景観に配慮
●維持保全計画の作成 長期にわたる維持管理計画の策定
●記録の作成及び保存  (住まい履歴書の作成)

詳しくは住宅生産団体連合会→http://www.judanren.or.jp/200/index.html