🚧建築現場リポート コンクリートの強度を測定する
🚧建築現場リポート コンクリートの強度を測定する
ミキサー車で運ばれてきたコンクリートを型枠に流し込んで基礎を造ります。
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このコンクリートの強度試験。
最初にスランプ試験。
プロ野球選手がヒット打てなくなった時の【スランプ】と関係あるのか?
あるような~~無いような・・・
【落ち込む】って意味的には同じ。
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計測方法。
子供の頃、砂場でプッチンプリンの容器に砂をつめてプリンの型を作って遊びましたね♪
あれと同じです!
高さが30cm。上の直径が10cm、下の直径は20cmの大型プリン型のコーンに生コンを詰めて
コーンを引き抜いた時に、最初の高さ(30cm)からどのくらい下がる(スランプする)か?
を調べる試験で、スランプが大きい程 柔らかいコンクリートという事になります。
これは、季節やその日の気温、湿度によって水分量を調整して出荷します。
工場から現場までの距離なんかも加味されているそうです!
今日のように寒い日だと、水分少な目で練るので17~18が理想。
結果は【18】でした。
夏場は乾燥が早いので水は多く含まれているのでスランプ20~22程度とします。
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次にコンクリート内に存在する空気量のテスト。
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エアメーターという装置で空気の比率を測定。
規定では3.5%~5.5%が基準なので ど真ん中の【4.5%】がベストなんだと思います。
①下部のバケツ部分にスランプ試験同様にコンクリートを充填し上部面を綺麗にすり切ります
②上部メーターをセッティングしてメーター下にある取っ手を上下にピストンさせて加圧していきます。
③目一杯加圧し左のつまみでメーターを0ポイントに設定します。
④真ん中のバルブを開放すると空気量を測定します。
結果は【4.3%】合格です♪
塩化物含有量測定。カンタブ試験とも言います。
今バケツに入れたコンクリに記録紙を3枚差し込みます。
これでコンクリに含まれている塩分濃度が分ります。
違法に海に近い砂を使うと鉄筋を腐食させてしまうので大事な試験。
基準値は0.3Kg/㎥以下である事。
3枚の試験紙の平均で調べたら0.04Kg/㎥なのでクリアです。
妊娠検査紙と同じ理屈なのだろうか? 私は男なので使った事ないですけど。
最後にもう一つ。
筒の中にコンクリを詰めました。このサンプリングの事をテストピースと呼びます。
施工日から7日後と28日後に、それぞれ3本ずつ圧縮してどの程度の強度があるかを試験します。
28日後に圧縮試験機にかけた破壊点が、当初の設計強度以上であれば合格です♪