2014年06月04日
静岡市駿河区 東新田2丁目 H様邸 新築現場-9
いよいよラスト! 基礎の解体&撤去作業となりました。
重機のアーム先端をジャイアントブレーカーに変えて斫っています。
「ジャイアン」と「ブレーカー」ではないですよ!
ホコリが舞わないようにホースで水を掛けながら割っています。
28年前の建物の基礎ですが、まだまだ頑固ですね。
基礎の中に入れてある鉄筋などは全然錆てないし、腐食も無い。
流し込むコンクリートはph12~13の強アルカリ性ですから
鉄筋表面は「不動態皮膜」と呼ばれる酸化皮膜が作られていきますので
基礎内部の鉄筋は錆が進行しないんです。。
新築工事の基礎の段階で表面が少し錆始めてる光景見たお客様が
「錆止めの塗装を塗ってしまえば錆びないのでは??
とおっしゃった方がいますが、それはダメです。
基礎の強度は、鉄筋とコンクリートがしっかりと摩擦で絡み合い
荷重による圧縮力にはコンクリートが耐え、ねじれや引っ張りの外力には
鉄筋の力が発揮されてこそ耐震基礎になるわけで、塗装をしてしまうと・・・
付着力がなくなって危険です。
全ての鉄筋表面にギザギザの凹凸が施されている理由もコンクリートとの
付着力&摩擦力をより一層高めるために法律で定められている位大切な事なんです。
コンクリートの中性化が進み鉄筋周囲のph値がおよそ11を下回ると
不動態皮膜が侵食されて 鉄筋が腐食し始める事になりますから
鉄筋を包むコンクリートの厚さも強度には重要です。
解体の様子、動画も撮ってきました♪ 音がうるさいので音量絞ってから見て下さい。
↓
http://youtu.be/3iRFfppPJos