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2017年12月21日

駿河区国吉田 Ⅰ様邸 新築現場-25 コンクリートを試験する

ミキサー車が次々と搬入されています。

ポンプ車を使って基礎のコンクリを流し込む作業が始まります。

4㎥(立法メートル)積んだミキサー6台分。

24㎥使います。凄いコンクリの量です。

 

 

敷地に対して、奥の方から徐々に道路側に向かって打設していきます。

 

 

今日流し込むコンクリートのスランプ試験。

プロ野球選手がヒット打てなくなった時の【スランプ】と関係あるのか?

多少あります。【落ち込む】って意味では同じですから(笑)

 

 

計測方法。

子供の頃、砂場でプッチンプリンの容器に砂をつめてプリンの型を作って遊びました?
あれを思い出して下さい!!
高さが30cm。上の直径が10cm、下の直径は20cmの大型プリン型のコーンに生コンを詰めて
コーンを引き抜いた時に、最初の高さ(30cm)からどのくらい下がる(スランプする)か?
を調べる試験で、スランプが大きい程 柔らかいコンクリートという事になります。

これは、季節やその日の気温、湿度によって水分量を調整して出荷します。
工場から現場までの距離なんかも加味されているそうです!
今日のように寒い日だと、水分少な目で練るので17~18が理想。

結果は【18】でした。
夏場は乾燥が早いので水は多く含まれているのでスランプ20~22程度です。

 

 

次は空気量のテスト。

 

 

エアメーターという装置でコンクリの内部にある空気の比率を調査します。

規定では3.5%~5.5%が基準なので ど真ん中の【4.5%】がベストなんだと思います。

①下部のバケツ部分にスランプ試験同様にコンクリートを三層・各層25回突きにて充填し上部面を綺麗にすり切ります

②上部メーターをセッティングしてメーター下にある取っ手を上下にピストンさせて加圧していきます。

③目一杯加圧し左のつまみでメーターを0ポイントに設定します。

④真ん中のバルブを開放すると空気量を測定します。

結果は【4.3%】合格です♪

塩化物含有量測定。カンタブ試験とも言います。

今バケツに入れたコンクリに記録紙を3枚差し込みます。
これでコンクリに含まれている塩分濃度が分ります。

違法に海に近い砂を使うと鉄筋を腐食させてしまうので大事な試験。

基準値は0.3Kg/㎥以下である事。

3枚の試験紙の平均で調べたら0.04Kg/㎥なのでクリアです。

妊娠検査紙と同じ理屈なのだろうか? 私は男なので使った事ないですけど。

今日使うコンクリート、いろいろな試験を行いましたが

全て現場責任者の鈴木が立ち会っています!

と言うアピールの写真です。

いろいろな道具や測定器に埋もれながらも、いい仕事している顔・・・

 

 

 

実は今日説明してない、もう一つの試験があります。

筒の中にコンクリを詰めました。このサンプリングの事をテストピースと呼びます。
施工日から7日後と28日後に、それぞれ3本ずつ圧縮してどの程度の強度があるかを試験します。
28日後に圧縮試験機にかけた破壊点が、当初の設計強度以上であれば合格です♪