📝■豆知識-627■ ボーリング調査で地盤強度を測定する
■豆知識-627■ ボーリング調査で地盤強度を測定する
地盤の強さを測定する方法は幾つかありまして良く耳にするボーリング調査やSS(スウェーデン式サウンディング)、平板載荷、超音波試験などがあります。
今回はボーリングですが正式には「ロータリー式垂直ボーリングによる標準貫入試験」
仕組みはシンプル。 原始的過ぎて驚きですよ!
鉄管をロータリー式で挿入して、計測地点まで進めたら
重さ63.5Kgの鉄の塊のハンマーを
鉄管の先端より 75cmの高さまで持ち上げて・・・
落す!!「ドカーーン」
どうやって高さ75cm持ち上げるか?
人です!
人力でロープを引っ張って重りを持ち上げ、ロープを離すだけ。
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その衝撃で 鉄管は地中に沈んでいくのですが30センチ沈ませるまでに
「何回叩きましたか?」
その回数で地耐力(1㎡当りの強度)を計算します。
「地耐力」は地盤の強度で「N値」という数値化されます。
それとは別に「地質」って言葉も良く聞きますが、これは土の成分の事。
おおよそ5つに別れていて「岩」「砂礫(されき)」「砂」「シルト」「粘土」ですが
今日は珍しく黒ボクが出てきました。(別名:黒土や暗土ともいう)
鉄管を引き上げてから、筒を開いてサンプルを採取して判明。
黒ボクは火山灰に腐植が練り込まれたような黒い土。←めっちゃ軟弱です(><;)
鉄管を地中に打ち付けて、どんどん沈んで行きますが都度約3mの鉄管を繋ぎな合わせて・・・深い時には30m程の深さまで測定します。
但し硬い地層がある位置を知りたいので、4~5mで入ら無くなればその時点で終了する事もあります。