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2010年04月24日

■豆知識-225の2■ 居室の採光について2

ブログ上の文章で説明するのは難しそうですが……
とりあえず「図1」で雰囲気だけでも分かって頂ければと思います!

建物をバッサリ縦に切った断面図を見た場合、各部屋の窓の高さが分かります。(横幅はとりあえず無視して)
1階の「窓2」がどのくらい有効な採光が取れるか計算してみます。

最初にD1/H2を計算。3m(D1)÷4.5m(H2)=0.66
つぎにD2/H3を計算。2m(D2)÷1.5m(H3)=1.33
この2つの数値(角度)のうち、小さい値(角度が急)な方の寸法を使って計算する事に決まります。

境界線から1階の壁面までの距離2m(D2)÷4.5(H2)×6-1.4を計算してみます。
答えは1.26です。
1階のこの窓の面積の1.26倍の有効な採光面積が確保されます。

この窓の幅が1.6mで高さが1.2mでしたら面積は1.92㎡。
この1.92㎡×1.26倍=2.42㎡の有効採光面積!
この1階の部屋が8帖のお部屋でしたら幅3.6m×奥行き3.6mで12.96㎡
この12.96㎡という床面積の1/7以上確保されているか?判断します。
12.96㎡÷7=1.85㎡です。
先程の窓は、有効採光面積が2.42㎡でしたからクリア♪♪という訳です^^/

ぜ~~んぜん意味解らなかったですか?いいです!無視して続けます。(笑)

もしも……(D2)が1.2m(境界線~建物の離れ寸法)しかなかった場合は??

境界線から1階の壁面までの距離1.2m(D2)÷4.5(H2)×6-1.4を計算してみます。
答えは0.20です。
1階のこの窓の面積の0.2倍の有効な採光面積が確保されます。

0.2倍??えぇぇ~~(@O@;)/ って事になりませんか?
窓ガラス自体の面積は1.92㎡なのに、0.2を掛けると0.38㎡しかありません(><)

8帖の部屋の床面積の1/7(1.85㎡)以上確保しなければならないにも関わらず
0.38㎡。。。同じ並びに同じ窓があと2つあったとしても合計1.45㎡しか確保できませんから、この間取り(空きが1.2m)では建築できない!という事になります。

ここでひとつ疑問がでますよね?
家を建てる時、隣地境界線と新築建物が必ずしも平行とは限りません。
「図2」の様に狭いところ 広いところが出る場合には、それぞれの窓から
垂直な線を引いて、各窓ごと境界までの距離によって計算をしていきます。
当然狭い方は、採光面積の確保は難しく、広い方は有利な計算になるので
複数の窓があるならば、それらの合計で1/7以上に達していればОKですよ^^/

注意点がひとつありますが……1階の外壁面より外に屋根が跳ね出していたり、2階のバルコニーが競り出している場合には、一番最初に比べた
(D1)分の(H2)で計算すべきか? (D2)分の(H3)の距離で計算するのか?
条件の悪い(角度)方で値を求める事になるので、より不利な数値になってしまう可能性が大なんです(><)

ここでひとつ……裏技!「図3」
天窓(トップライト)♪♪ 豆知識225の「算定式の例外1、天窓の場合:算定値×3」を憶えてらっしゃいましたか?

え~?しっかり読んでなかった? (@_@;)/
いいです!大まかでも理解してくだされば良いのでザックリ説明します。

例えば 境界からたったの1.2mしか離れていない場合でも、2階屋根の軒までの(D)2m÷(H2)3m×6-1.4の計算になるので答えは2.6です。
天窓の計算は2.6倍でとても有利な上に、尚且つその3倍!!
2.6×3=7.8倍の計算でОKという特典がありますから
60センチの小さな小窓だとしても、0.6m×0.6=0.36㎡
0.36㎡×7.8倍=2.8㎡の有効採光面積と判断!
8帖間の場合は1.85㎡以上必要でしたから、ラクラククリアする計算になるんですよ♪

この辺りまで憶えて頂いてからもう一度NO.225を復習しすると理解しやすいと思います。
※計算の中に出てきました窓高中心線から軒までの寸法(H3)や(H2)は
一般住宅の標準的な数値として参考に明記させていただきました。

もうひとつ参考までに……(笑)

http://www.ishiduka-sekkei.co.jp/download/kijun/saikou.htm