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2016年11月03日

■豆知識-499■  次の豆知識は……500ジャストじゃん@@;/

豆知識とは言えども……
記念のNO.500ともなれば
大豆級じゃ~なくて、スイカっくらいの大物知識UPしないとだね!

今日は【C値】(しーち)の話。

これから着工する藤枝市大洲のY様邸では
C値を2.0以下にしようという計画で設計を進めています。

それって何よ?ですよね。室内の気密性能の事。
その試験を2年前に行った時の写真が出てきたので御紹介します。
気密性能をC値、相当隙間面積として表示されます。
結果は0.4c㎡/㎡でした。 以上です。

ん?

これだけだと……良い値なのか?悪いんだか?さっぱりわかりませんよね(><)

長くなりますけどお付き合い願いますm(_ _;)m

まずは試験方法から!
写真の様に飛行機のジェットエンジンみたいな筒を窓に取り付けて
その周りはべニア板で密閉!他の窓や玄関も全て閉め切ります。

準備ができたら このジェットエンジンみたいな機械を回して、室内の空気を外へ排出させます。

例えるなら、学校給食に出た「牛乳パック」。飲み終わった後、ストローで空気を吸い出すと……
パックが「ぎゅ~~~っ」と内側に潰れますね?この機械は ストローで室内の空気を吸い出す役目。

台風並の風速30m位の勢いで吸い出し、中と外を50パスカルの気圧差を人工的に造り出して計測すると、アルミサッシ回りやフローリングの継ぎ目などから、どのくらい隙間風が入り込むのか測定できます。

次にC値の意味
C値の数字と言うのは、小さければ小さほど建物の気密性能が良い住宅という事になり、次世代省エネルギー基準では地域ごとにこの数値を下記の様に定めています(2006年)
Ⅰ・Ⅱ地域の指定を受ける、北海道や東北北部では、C値を2.0c㎡/㎡以下が基準値
その他のⅢ~Ⅴ地域では5.0c㎡/㎡以下を気密住宅とし融資特典(金利優遇や割り増し融資)の対象になるケースが多いです。

簡単に言うとその家の床面積1㎡当たりに何c㎡の隙間があるのか? を調べた値の事。
今日の試験結果は1㎡当たり0.4c㎡の隙間があると結果が出たのでC値は『0.4c㎡/㎡』

この住宅の床面積は120㎡の住宅(約36坪)ですから
0.4c㎡×120㎡=48c㎡の隙間があるという事です。
名刺のサイズが5cm×9cmで45c㎡ですから……
建物の隙間を全て合計すると、名刺サイズくらいの隙間がある感じなんです。

これはどのくらい優秀な建物のか?
北海道のC値2.0の基準に当て嵌めた120㎡の家だと隙間は240c㎡。
と言うことは、北海道の省エネ基準よりも5倍の性能を有した住宅♪と自慢しても良いでしょう^o^/

通常C値は2.0で上出来。1.0を下回るという事は凄く難しい挑戦なんですよ!