■豆知識-507■ 表層地盤の地質の違いで揺れが2倍になる
熊本地震、発生してから ちょうど一年、
今朝はどのチャンネルでも熊本の映像が流れてましたね。
復興に向けて道路の整備も進んでますが、
熊本城をはじめ まだまだ復旧には時間がかかりそうですね(><)
この一年で被害状況と地震のメカニズムの調査が進んでるそうです。
驚いたのは同じ益城町の中でも、普通の揺れと その2倍の揺れに襲われた地域
目と鼻の先なのに 被害状況が違っているんです。
建物被害が殆ど無い地区と 軒並み倒壊してる地区。
その違いは表層地盤。
要するに活断層とかユーラシアプレート歪みとかの話ではなく、住んでいる場所の地層で明暗が分かれているという事。
全てのお宅が岩盤の上に直接建っているのではなく、砂礫やシルト、粘土層、埋め立土など立地の条件は皆それぞれ違うので、その地面と揺れの周期がドンピシャMAXに増幅された地域があるのです。
これを聞くと、これから土地探しする人は「じゃぁ~どんな表層地盤の土地を買えばいいの?」
って質問きそうですが、表層が軟弱な場合は地盤補強【杭打ち】【表層改良】【柱状改良】必ずいずれかの地盤補強をしてから建ててますから、万全は規しています。
ただ、地震が震度7を超えるレベルの衝撃があると、岩盤から上の10~20mの地層がまるでプリンの上に家があるような振り回す現象が起きるという事。
なのでそのプリンの厚さがが3m?・5m?・10m?・20m?
揺れの波長とドンピシャ合ってしまう厚みはケースバイケースなんだと思います。
ブランコを立ち漕ぎする時に、腰と手で闇雲にガタガタ揺らすだけでは漕げない(振れない)ドンピシャの波長でヒザを曲げ 腰を起すと大きく揺れる波長。
それはヒザの屈伸(地震の揺れ)の波長と、ヒモの長さ(表層地盤の厚み)との相性なのかもしれない。